Is it named jellyfish ?  憂きことを 海月に語る 海鼠かな(6)

画像月がとっても青いから遠回りして帰ろう、と思うくらいの月夜であります。これにメロディを付けたらいい歌が出来そうでありますが、どこかで聞いたことがあるような気もいたします。空から歌詞とメロディーが降ってわいたように思ったのは、ひょっとして錯覚でありましょうか。調べてみると、菅原都々子さんという歌い手の方が昭和30年(1955)に発売した歌謡曲『月がとっても青いから』でありまして、当時としてはありえないようなミリオンセラーを記録したのだそうであります。昭和2年(1927)のお生まれで、84歳というのですから、私なんかの親の世代の方であります。

写真は、新しい若葉が生えてきた庭のイチゴ。

本日は、午前中は雨模様でありましたが、今は空が晴れまして、旧暦二月の十三夜ということでありまして、煌々と月が照っているのであります。間もなく旧暦の二月十五夜を迎えようとしているわけですが、今年は立春のはるか前に旧暦の正月が来る年でありましたから、もう旧暦の二月も半ばを迎えてしまっているのであります。旧暦は三年で37か月ありますから、農業などには向かないわけで、明治維新の時に太陽暦に切り替えた理由がそれとなく分かるわけであります。平均すると旧暦の二月十五夜というのは、春分の日の後に来るものでありまして、大方のところは桜が開花して見頃を迎えた頃だったりするのであります。じゃあ、今年はこのまま旧暦が先へ先へと進むのかというとそうではありませんで、旧暦三月の後に閏三月というのが入りますので、そこで暦はぐっと修正されますけれども、こんどは遅れ気味でありまして、やっぱり落ち着きは悪いのであります。

  それでも、空が晴れていれば、夜中に月を観測する方が、満ち欠けがある分観察しやすいことでしょう。

画像昨日と本日は庭の植物を撮影しておりませんので、このイチゴの写真は3月3日のものであります。今年期待のカタバミは二回も降り積もった雪の影響で、日陰に広がっていたところはほぼ全滅、日向にあるものもつぼみがあらかた消滅してしまいまして、さんざんな目に遭っているのであります。諸行無常の道理というものを強く実感させられてしまいます。

花が咲きそうで咲かない、イチゴのつぼみの様子。

今年は冬が長いような気がいたしまして、寒暖の波も少なくて、ただひたすらに冷え込むだけという感じでありました。明日は暖かくなると予報が出ておりますが、さてじゃあどんな格好をして行けばいいのか、さっぱり分からないのであります。せいぜいマフラーを外す程度の対応しか考えられませんが、最高気温が16度くらいというのは、確かにこれまでと比べたら暖かいのですが、手放しで喜ぶほどの暖かさではないような気もしております。帰りのことも考えると、ちっとも喜べないわけでありまして、去年のあの日みたいに電車が動かないと言うことになりますと、暖かくないのは致命傷になりかねません。まあ、明日になって考えるのが一番でありますね。

  「うきことを くらげにかたる なまこかな」(召波)という俳句を、なまこのように考えております。

「くらげ」と「なまこ」が会話するのかと考えると、この歌はまったくのナンセンスなギャグと言いますか、あるいは何かの比喩なんでありますが、ただ「なまこ」そのものは江戸時代には大変なものだったと言うことには注意する必要があるでしょう。このことにどうして気が付いたのかと言いますと、講談社刊の『カラー図説日本大歳時記』において山本健吉さんが、「俵物」ということに言及していたから気が付いたのであります。召波さんという俳人が京都の商人であれば、単に生きているなまこのことを念頭に置いていただけとは言えないのであります。江戸時代は鎖国を国是としておりましたが、それでも長崎では貿易していたわけでありまして、日本の海産物、とりわけフカヒレだとか干しあわびだとか、このなまこの乾物の類が、中華食材として人気がありまして、俵に詰めて輸出していたというのであります。金や銀、あるいは銅の代わりに決済に使われていたと聞いたのでは、心中穏やかではありません。TPPなんて私の預かり知らない事でありますが、国境を越えて貿易をすると言うのは、莫大な利益を生みますから、そこに摩擦も生じまして、江戸時代の「俵物」の周辺はもうすでに貿易戦争の様相を呈しておりまして、ちょっとかじっただけでも世の中の仕組みや時代の流れが見えそうなものなのであります。

   俵物の専売制に従った東日本と、その枠組み自体を壊しにかかった西日本。次の時代がもう来てた?

三陸海岸のフカヒレは今回の大地震で壊滅的でしたが、それでも中華食材としての需要が強力猛烈でありますから、その復活は遠くないのであります。それが江戸時代に経済の大きな一翼を担っていたなんて、ほんの二日前まで思いもしないわけでありまして、妙な俳句を咀嚼しているうちに、美味なる珍味を知ってしまったのであります。日本人がマグロが好きなら、世界の経済がそれと連動して動くように、ある民族の嗜好が経済を大きく動かすのでありますね。中国の人たちが舌鼓を打つ時には、日本の意外な場所が潤うということなのであります。よく知りもしないことで、大言壮語を吐くというのもなんだか不気味であります。不気味ではありますが、どうやら本当のことでありまして、13億にまでふくれあがった中国マーケットからは目が離せないのでありましょう。

   「憂きことを」という表現のことを何か言うつもりで、もうへとへとであります。また明日。

   

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