A sanctimonious hypocrite. とんだ食わせ物の破戒坊主。(5)

今朝は雪が降っておりまして、ウェザーニュースのこの地のデータを確認して見ると、どうやら午前3時くらいから降ったようでありまして、気温の方は深夜12時が2・8度でありまして、それから次第に下がりまして、午前5時が0・7度であります。雪が降るからと言って観測地点が氷点下になるわけではないということなのでありましょう。積もった雪は消えておりませんから、地上が氷点下でなくても雪は積もるのであります。平成9年(1997)の『理科年表』(国立天文台編)を見てみますと、439ページのあたりに「種々の物質の密度」というページがありまして、そこには「新雪」という項目を見出すこ画像とが出来るのであります。そこには何と書いてあるかといいますと、「約0・12」とあるわけで、これは1立方センチメートルなら、0・12グラムでありましょうから、水に比べたら8分の1くらいであるといっているのであります。雪を1グラム集めたいなら、8立方センチ必要だということであります。手のひら一杯分で1グラムということであります。

軒下のローズマリーを撮影しました。

だとすれば、雪の積もっている面積と、積雪の厚さが分かっていれば、どれくらいの重さかということがすぐに概算できるわけであります。まず1立方メートル、つまり1メートルのキューブ状の新雪があると、これは120㎏ということになりまして、今なら大相撲幕内の小兵力士くらいの重さということであります。一般人でこの重さの人を朝の満員電車で見つけることはほぼ不可能であります。普通の若い男二人分、うら若い小柄な女性なら3人分でありまして、なかなかどうして雪も重いものであります。ともかく、この1立方メートル120㎏と覚えておくことでいろいろ応用がききそうであります。たとえば1坪は3・3平方メートルでありますから、3坪というのはだいたい10平方メートルでありまして、ここに10㎝の雪が積もっていると、これが120㎏ということになるようでありまして、つまり10㎝の雪6畳分は120㎏だったのであります。これをもとにして我が家の屋根の上に10㎝の雪が降り積もったと仮定しますと、これはだいたい1200㎏でありまして、なんと1・2tもの重さだったのであります、成人の日の新雪は20㎝くらいありましたので、あの時屋根には2・4tの雪が載っていたということになるのでありましょう。ふむふむ、あれが水だったら2・4㎝に達するのでありまして、240㎜の水かさってことでしょうか。おや、降雨量としたらものすごい物だったのであります。ついでに氷の比重というのが出ておりまして、これは水に対して0・917と出ておりますから、そうかそれで冷たい飲み物に氷を浮かべることができるんであります。新雪20㎝は、水なら2・4㎝、これが氷にそのまま固まりますと2・6㎝の氷になっちゃうんじゃないでしょうか。たぶん少し増えるはずなのであります。間違っていたらご容赦下さい。

   何となく氷を見ていたから計算の帳尻を合わせているだけでございます。

創元社刊の『世界で一番美しい元素図鑑』という本のご紹介であります。表紙もきれいなんですが、フラッシュモードになっていたもので、この本の紹介としては「世界で一番美しくない」状態でのご紹介ということになりました。元々の題名は、”The Elements: A Visual Exploration of Every Known Atom in the Universe”というようなものでありまして、直訳画像なら「元素・宇宙で知られているあらゆる原子の図鑑」ってことなんでしょうか。訳が拙いのは英語が苦手だからに決まっております。筆者はセオドア・グレイ(Theodore Gray)、写真はニック・マン(Nick Mann)でありますが、ニック・マンはほんとは掃除係として雇ったと後書きのような所に書いてありまして、半分は冗談で半分は真実なのかも知れません。

『世界で一番美しい元素図鑑』

この本はいろんな点で今後役にたつ所があると思うんでありますが、大事なのは元素についての歴史といいますか、いろんな勘所に触れていることでありまして、単に物質だけのデータではなくて、発見の経緯だとか時代によってもてはやされた時の話だとか、その危険性なんかに触れているのであります。驚いたのは、嘘か誠か筆者が元素を収集し本にまとめる際に密度を計算しなおしたら、元素番号76のオスミウムが理論上では最も密度の高い物質であると判明しまして、これが22・59g/cm3になるそうであります。それまで一番密度が高いとされていた元素番号77イリジウムは計算し直すと22・56g/cm3でありまして、なんとオスミウムにかわされて2番目に転落したそうであります。ウィキペディアはちゃっかりその指摘を採用しまして、この図鑑を根拠に挙げておりますが、もしもし、ちゃんと自分でも計算してみたんでありましょうね? ともかく、世の中の数字という物は疑ってかかる必要がありまして、あっちこっちに引用に引用を重ねたごまかしがあるわけでありまして、食糧の自給率などというものも含めて、一度計算し直してみる必要がありそうです。ここを見て一度は躁状態になったんですが、実はオスミウムやイリジウムのことをちょっと調べてみると、気分が落ち込むといいますか、鬱状態になる秘密がありまして、そう言えばそんな話はあちこちで見聞きしたなあと思い出しまして、鈍い頭にようやく理解できたことがあるのであります。恐竜絶滅の秘密でありまして、今頃そんなことを書いていると恥ずかしいのかも知れませんが、恥ずかしがるだけの知性もありませんので、そのことはまた機会を改めて記すことに。

   さてさて、『源氏物語』も第51帖「浮舟」の巻であります。

ここに来て、突然匂の宮が薫の年下であるという情報がもたらされまして、はたと頭がフリーズしてしまうわけであります。思い出すのは『若菜下』の巻で朱雀院の五十の賀を催そうとしまして、前年の冬くらいに音楽のお稽古が盛んになりまして、それを羨ましいと思った明石の中宮が妊娠しているのをいいことに、実家の六条院に舞い戻って聞いたりす画像ると言うところがありました。てっきりその時お腹にいたのが匂の宮と思ったんですが、もしかすると他の人だったんでありましょうか。翌年、紫の上が体調を崩し、その看病に光源氏がいそしむ間に柏木の密通が起きましたので、薫より一つ年長の子供が明石の中宮にはいるはずなのであります。

夜明け前の庭の雪景色。

そのしばらく後の巻で、皇子は3人いると言う話になりまして、二の宮と三の宮が夕霧を奪い合うという楽しい場面が出て来まして、夕霧が目を転じるとそこには弟に当たる薫がいるけれども、その子は大人しくてたしなみがあって特別な感じがするなんてことが書いてあったのであります。そうか、三の宮である匂の宮より年少では大人しいことには意味がありませんから、原作者・紫式部は、もうすでにあの時から妙に社交的で一番チビの幼児のくせに人の寵愛を欲しがる匂の宮を描き、それに対して人の愛情を表立って欲しがったりしない、大人びた薫を描いたつもりだったのかも知れません。いつかの、六条御息所のところでも読者の思い込みや勘違いをズバリと訂正するような一節が出て来ましたが、ここも実はそういうことであって、この「浮舟」の巻の表記を誤りとする方が異常なのかも知れません。してやられた、というような気がいたします。薫が匂の宮を宇治に導いたなら、やはり年齢的に薫の方が年長でなければならず、それならいろんな場面の整合性が高まるのかも知れないのであります。薫が帝の女二の宮を押しつけられたときに、どうせなら明石中宮腹の女一の宮がいいといったのは、あれは一つ上の女性だからよく知っていたということかも知れません。

   うろ覚えを重ねていますので、間違っていてもご容赦下され。   

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