A sanctimonious hypocrite. とんだ食わせ物の破戒坊主。(6)

月日はどんどん流れて行きまして、2月ももう半ばであります。明日か明後日のあたりで1年の8分の1が終わるわけでありまして、そろそろ寒さが峠を越えて春の便りが各地から届く頃となったわけであります。明日はバレンタインディーでありまして、噂によればチョコレートの90%が「友チョコ」になってしまったようでありまして、わざわざリスクを冒して愛の告白をする必要もないわけで、有り余るチョコレート、特にデパートやスーパーの店頭に意匠を凝らしたチョコレート画像がこれでもか、これでもか、これでもまだ買わないかと出揃いますので、買い漁って友人知人と賞味し合うというような趨勢であります。どうも欧米ではチョコレートをやりとりしているわけでもないという情報もすでに周知のことでありまして、日本独自に「友チョコ」文化へと昇華したわけであります。換骨奪胎とは立派でありまして、めでたいことであります。

今朝のローズマリーの綿帽子。

朝書いた記事に載せた写真でありますが、よく見たら本の紹介をしておりまして、その本を掲載すべき所にローズマリーの写真を入れてしまったようでありまして、反省しつつここに載せることにしたのであります。ふわふわの新雪でありますから、これの比重は0・12くらいということでありますから、綿菓子と比べても遜色ないようなスカスカの密度のはずであります。もちろん、もともと冷え込みの厳しくない太平洋側でありますから、高緯度の高地のパウダースノーというわけには参りませんけれども、降った当座はふわふわなのであります。寒冷地で育ちましたが、雪の降る前は空がかき曇りまして、冷たい空気が頬や耳を襲いまして、風は刺すように吹き出すのであります。そういう時の陰鬱な気分、あるいは所在なさ、凍える指先などのわびしさというものがありまして、そればかりは暖地に暮らしているかたには分からないのではないかと思うのであります。雪が降り出しまして、もちろん暴風雪になることもありますが、しんしんと雪が上空から地面に降りてくるようになりますと、実は寒さが少し緩むのでありまして、そうなると翌日はきりりと冷え込みはしますが、明るい陽光が雪に反射して家の中もぱっと明るくなるものなのです。こうなると、外で雪合戦をしたり、斜面を利用してそり滑りをしたり、子供は楽しくはしゃげるわけで、雪が降った後は暖かくて気分がよかったものなのであります。今年の雪は降った後も天気の回復が思わしくないわけで、いったいどうしたことなのかと心配するわけです。

   さて、原子番号76番オスミウム、77番イリジウム、どちらもレアメタル。

発見されたのが1803年ということなのでありまして、要するに近代科学によって約200年前に発見されたわけでありまして、普通にその辺に転がっているというような金属ではないようであります。3日前くらいにそう言う金属があると知りまして、3日後には名前を忘れて呆然としそうであります。まあ、気持ちよく忘れるためにもよく考えてみたいと思います。オスミウムというのは、レコードの針に利用されたりするそうでありまして、ペン先にも利用されるんだそうであります。ただし酸化しやすいのだそうでありますが、その中に猛毒を発する物があって、匂いが強烈なんだそうですけれども、画像匂いをかいだ人は死んでいるはずだというようなことが『世界で一番美しい元素図鑑』に書いてありまして、じゃあ誰が証言したのか、オスミウムの匂いを証言できた人を探してこないといけない事でしょう。それとも、「臭い臭い」と叫びながら絶命するのを見守った人がいるということなんでしょうか。ホラー映画のひとこまのような話であります。

本日の朝の富士山。
国道463号線羽根倉橋西付近。

問題はイリジウムでありまして、レアメタルでありますから、そんじょそこらには無いわけでありますが、乗用車の点火プラグに使われている合金のイリジウムは、車の寿命より長持ちしそうということなのです。質量を決める「国際キログラム原器」という物があるそうですが、それは元素番号78番の白金(Platinum)とこのイリジウムの合金なんだそうでありまして、割合は白金90%、イリジウム10%となっているそうなのです。大本の国際キログラム原器はフランスで管理しているそうですが、それの複製が日本に4つありましてつくば市で保管しているのだそうです。こういう話なら誰も鬱状態にはならないはずであります。実は、イリジウムがたくさん見つかる場所があるそうで、それは隕石が落ちた所なんだそうであります。どうやらそれが白亜紀の終わりに相当するわけでありまして、地球上にほんの少ししか存在しない物質が隕石の落ちたところにだけ多く分布するということから、どうも近ごろとんでもないことが分かって来たようなのであります。知っている人はみんな知っている事らしいのでありますが、巨大な隕石が何度か地球に衝突しまして、その痕跡からイリジウムが見つかるわけですが、隕石の衝突のエネルギーを調べたらとんでもないことが分かったというのです。何やら核爆発とは桁違いの衝撃でありまして、植物が一瞬に燃え尽き、海水は300メートルくらいの津波になって陸地を襲い、爆発の後の粉塵が地上を覆って、この世は真っ暗闇、昼間になっても満月の10分の1くらいの明るさしか無いそうでありまして、燃えなかった植物も枯れ果てまして、気温は下がるだけ下がってしまう、というような有様で、恐竜の絶滅はこの結果なんだそうです。そう言うレベルの隕石落下が生じたら、人類もまた絶滅へと向かうのは必然でありましょう。それは1万年後かも知れないのですが、明日かもということなのであります。予測すればいいじゃない、などと思うのは勝手なんですけれども、恐竜が絶滅したときの隕石のスピードたるや、時速5万㎞を越えるのだそうであります。気が付いたときは、ほぼ手遅れであります。

   さてさて、『源氏物語』第51帖「浮舟」の巻であります

瀬戸内寂聴さんの訳したものを読んでおりますが、読んでいるのは講談社版であります。これを小学館の新編日本古典全集というような注釈書を手許に置いて時々眺めているんでありますが、それぞれ主人公である光源氏や薫の年齢が示されている「年立」というものを掲載していますので、非常に便利だと思って参照しているわけです。もうまるっきり画像信用しているんであります。ところが、この「浮舟」の巻に至りまして、匂の宮が薫より2歳か3歳年下であるという情報が出て来まして、本文にはっきりそう書いてあるのに、この「年立」というものは明らかにこれとは違う年齢を採用しておりまして、匂の宮を薫の1歳年上として扱っているわけであります。

夕方5時頃のカタバミ。

セオドア・グレイが『世界で一番美しい元素図鑑』でオスミウムとイリジウムの密度が違うと言うことを指摘しておりましたが、それと同じようなことが『源氏物語』の研究の中でも発生しているようであります。第51帖の「浮舟」の巻で原作者・紫式部が薫が年上、匂の宮が年下と示したなら、それに従って「若菜下」の巻や「横笛」の巻の年齢を改める必要があることでしょう。実際、点検してみますと、朱雀院の50の賀の前年までに明石の中宮は2人子供を生んでおりまして、3人目を身ごもっております。実は生まれていたのは一の宮と女一の宮でありまして、身ごもっていたのは二の宮なのであります。だから、薫より1歳年長なのは二の宮でありまして、当然のことながら三の宮である匂の宮は薫より年下のはずなのであります。どうして、そこを錯誤したのかといいますと、貴族の系図では男子を先に右から出生順に掲示しまして、次に女子を示すのであります。だから、今上帝と明石の中宮の子供を系図で示すと、右から一の宮、二の宮、三の宮、……となりまして、それから女一の宮、女二の宮と掲載するのであります。二人生まれて3人目と言ったら、普通の系図を見たら匂の宮が生まれたと思ってしまうのであります。夕霧に抱っこをせがむところも、まず幼い三の宮が要求しまして、二の宮がそれを見つけて奪い合いになります。実は二の宮は薫と遊んでいたとありまして、なるほど原作者は、「横笛」の巻の段階でちゃんと性格などをかき分けておりまして、そこにそれぞれの年齢も絡んでいたのであります。

   すぐ人に絡みたがる三の宮(匂の宮)、人と距離を置く薫。そのまんま。

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