Wandering about a foreign country.十五分の面会後。(2)

暖かな一日が過ぎてゆきますが、神様が人々に春を忘れないようにと思って特別に用意してくれたのかもしれないのであります。特別予告編というようなものかもしれません。映画館なんかに行きますと、お目当ての本編の前に仰々しくいくつもいくつも次のシーズンの映画の予告なんかを流しまして、客を誘導しようと頑張るのであります。ところが、これがまあ、いいなと思って見に行って期待通りだったことはめったにないのでありまして、やがてあんまり信用しないようになりました。いつだったか、尾瀬かなんかにバスで出かけまして、帰りにバスの中で映画を鑑賞したんでありますが、それがたぶん『釣りバカ日誌』だったと思うのでありますが、これにもまた別の映画の予画像告編がたくさんついておりました。その時点で5年前くらいの『釣りバカ日誌』だったんでありますけれども、DVDを発売する際に付けた予告編ですから、同じころにDVDになった邦画なんでありますけれども、どれ一つ見たことも聞いたこともそして興味を引くようなものでもなかったのが驚きでありまして、実は闇から闇へ人の目に触れることもなく制作され少しは上映されDVDになって行く作品があると分かったわけです。

パンジー? ビオラ? スミレに違いない。

植物というのは、特に園芸品種の場合は複雑に掛け合わせて商品を作り出すようでありますし、さらにネーミングを工夫して新しいものとして売ったりもしますので、実際の植物名と商品名が必ずしも一致しなかったりするのでありまして、目の前の植物が本当に何という名前なのかは、普通は分からないものでありましょう。スミレから作られたのがパンジーらしいのでありまして、ビオラというのはその新品種だと思うのでありますが、見分けがつかないのでサイズのでかいのをパンジー、小ぶりなのをビオラと呼ぶのかもしれません。Wikipediaを見てにわか仕込みの知識でありますから、きっと間違えているはずなので、おさおさ信用召されるなと申し上げる次第なのであります。区別が問題の時には、もうすでに区別できないと心得るのがいいと思います。同じことは、ツバキとサザンカにも言えることでありまして、ネットで「ツバキとサザンカの区別」と打ち込むとたくさんのサイトが出てきまして、たくさん出てくるということは本当は区別ができないはずなのであります。花びらがまるまる落ちるのがツバキで、一枚一枚花びらが散るのがサザンカのような気がするんですが、その一方で初冬に咲いているのがサザンカで、真冬に咲いているのがツバキという話もあるのです。ところが、咲いているものを見ると簡単にはツバキともサザンカとも判断が付かなくなるわけで、それもそのはず交配して入り乱れているようなのです。

   映画『メイン・テーマ』のシナリオを手に入れました。映画そのままなのかどうか。

先日BSフジで放映したものをパソコンで録画していたのでありますが、録画しながらも放映時間に見ていたわけでありまして、時々はオリンピックのフィギュアのほうに気を取られたりしましたので、何となく話の見えないところが幾つかあって、変だなあと思っていたのであります。今回手に入れたのは『シナリオメイン・テーマ』(角川文庫)というものでありまして、片岡義男=原作、森田芳光=脚本となっておりますから、監督の森田芳光さんが書いた脚本を収録したようです。表紙は御覧の通り映画の一場面をモチーフとしたスチール写真でありまして、ちょっと不機嫌な薬師丸ひろ子さんを野村宏伸さんが注目しているような構図になっております。文庫のほうは、昭和59年(198画像4)6月10日初版発行でありまして、手に入れたものは初版でありますが、帯もきれいで、映画優待割引券の付いた栞も新品同様、一体どこにしまい込まれて30年後に私の手に届いたのでありましょう。映画の公開はこの文庫の日付の約一か月後、7月14日土曜日となっておりますから、映画の前宣伝にシナリオを公開したようでありますが、やや強引なメディアミックスだったかもしれません。

憤然とした表情の薬師丸ひろ子さん。

文庫の中身はシナリオでありますからセリフごとに改行でありまして、言ってみればスカスカの組版でありますので、1980年代の文庫としては7㎜の厚さの割に内容は薄いのでありまして、今なら読みやすくて大歓迎でありますけれども、発売当時に店頭で見たら、読書家は敬遠するはずであります。音楽や映画のファンであれば、文庫本をいちいち買うのも面倒でありまして、何となく売れなかったろうなあと分かるのであります。売れないだろうと見込まれましたら、本の配給自体が流通業者によって絞り込まれてしまいますので、もしかしたら注文が入らないまま角川書店の倉庫にまとめて眠っていた可能性が高いのであります。買われて書棚に積んでおかれても、表紙の背であるとか、本の小口や切り口に日焼けがあるはずですが、この文庫本には一切そういう所有者による劣化の跡がないのであります。ただ、紙質がそれなりでありましてやや薄茶色に変色しておりますが、それが均質であります。個人が所有していると、湿気やほこりの影響でどこかに偏った劣化があるものでありますが、それが見当たりません。定価は300円でありますが、実は映画の写真がふんだんに入っていまして、映画の予習復習には贅沢すぎる文庫であります。映画の初めで主人公二人が出会う海岸は房総半島の千倉あたりと分かりましたし、大阪に行く途中で立ち寄った浜松で主人公の女の子はウナギをゲットしていたりするんですが、BSフジの放映では分からなかったり、カットされていたのであります。どうやら、DVDで完全版を見たほうがよさそうであります。

   栞の裏に、「キリンのビアシャトル1・2ℓ」という生ビールの宣伝がありましたが、見たことないや。

 

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