She had a mole in the back.自然の定めた約束。(8)

おはようございます。今朝の挨拶は普通の言い方でありまして、どうして?って聞かれましたら、寒いからであります。ウェザーニュースで確認すると、今朝の最低気温は7・7度でありまして、この時期としてはちょっぴり寒いくらいでありますが、まあ平年並みであります。昨夜の深夜0時あたりに10度を切りまして、最低気温を記録した直後に10度を脱しました。やはり10度を切りますと暖房が恋しくなるのでありまして、これで分かることは秋になって最低気温が10度を下回り始めたら暖房の用意をしまして、その代り最低気温が10度を上回る頃には暖房器具をしまい込むということでよさそうであります。1981年から2010年までの30年平均で見てみますと、関東平野の南部に位置するこのあたりでは、4月の25日が9・9度、4月26日が10・1度、このあたりが暖房器具の撤収の目安であり画像ます。近ごろはエアコンで暖房・冷房を兼用してしまいますので、何言ってるのと思う方もいるはずなのであります。では、秋はどうなのかと見てみますと、10月28日が10・0度、翌日の10月の29日が9・8度であります。もちろん平均のことでありますし、暖房器具を出し入れする手間もありまして、春にしまうのは5月になってからでもいいわけでありますし、秋に用意するのは10月の半ばからでもいいのでありましょう。

ギボウシが緑の葉に切り替わっております。

さてさて、『校本智恵子抄』(角川文庫)というものを読み続けておりますが、昭和24年(1949)10月30日に清書されたという6編の詩の3番目の詩が今回扱う詩でありますが、これが「裸形」というタイトルの詩なのであります。だれの裸形なの? と聞くまでもなく、愛妻智恵子さんの裸を言っているのでありまして、どうやらこれは十和田湖畔にある「乙女の像」にかかわる詩のようであります。ただし、十和田湖畔に何か作ってと青森県から頼まれたのは、巻末の年譜によれば3年後の昭和27年(1952)のように読めるのでありますけれども、果たしてそうなのかどうか。豊満な肉体の女性が向合う裸婦像と言うのは、完成間近になって厚生省からまかりならんとお咎めを受けたようでありまして、紆余曲折を経て現在は観光地を彩るモニュメントの一つになっているのであります。詩は智恵子さんの裸形を残してこの世を去ろうというような決意を述べているんですが、ここに智恵子さんの黒子(ほくろ)のことが出て来るんですけれども、智恵子さんは背中に黒子があったようなのであります。近ごろは漫画に『黒子のバスケ』と言うものがありまして、あれは「くろこ」くんという非凡なパスセンスのあるポイントガードが主人公でありますけれども、こちらは人間の体に生じる「ほくろ」のことであります。背中の黒子と言うのは、これは自分ではわからないのでありまして、むつみ合った男女が、それも昼間か夜の明かりの下でないと気が付かないものであります。そういう意味では肉感的なエロティックなものでありまして、光太郎さんにとっては智恵子さんの肉体はとてもいとおしいものだったのだと分かります。だとすれば、その出来上がった乙女像を見て、誰かが非常に感性をゆすぶられたのは当然のことでありまして、厚生省のお役人か、あるいはそれに告げ口をした人はとても感性の豊かな人物だったと言えるのであります。正直に色っぽいです、なまめかしいです、やばいですと感じたわけで、その時は風紀紊乱はまかりならん、裸なんてものは夜のお布団の中だけにしなさいという話だったのでしょうけれども、今では笑い話であります。光太郎さんが作った乙女の像は、別にそんなに妖しげなポーズで身をくねらせてはいないのであります。年譜を見ると、「休屋」に建設するということで折り合ったらしいのですが、室内に置いた方がより一層際立つわけで、湖畔の屋外なら、見方によっては日光浴の女性像に過ぎないのであります。

   たぶん、ギリシャ彫刻・ローマ彫刻なんてこの時には、まだよく分からなかったんでありましょう。

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