Only I know all.ついに漱石『こころ』を読み通す(3)

いやはや、衝撃的であります。家族が買って来た長崎の切り落としカステラをおやつに食べましたけれども、なにかこう平常心ではいられないわけでありまして、カステラと下に敷いてあるパラフィンの様な紙の間に、ザラメがいっぱいであります。ここまで読んで、危ないことを考えた方は正常であります。カステラというのは、おそらく大きな型に入れて造るはずですから、きれいな化粧箱などに収めた時に、端っこの方が余りまして、それが切り落としなのであります。ただ適当に切ったのでは意味がないわけで、意味のないことをするというのは危ないことであります。普段ならカステラの事なんか考えないのでありますが、妙に気になってしまいました。ザラメと言えば、これはもう砂糖の一画像種でありますが、砂糖が健康に悪いということが言われておりまして、目の敵とはこのことです。子供の頃は塩分が健康の敵でありまして、味噌汁は倍に薄めて飲めというようなことも推奨されまして、塩分は摂ってはいけないとされたのであります。それと同じことが砂糖にも言われておりまして、私などもコーヒーには砂糖を入れさせてもらえないのであります。

照り付ける太陽で輝くサルスベリ。

どうやら、病気になるとか太るとか言いますと、普段食っているものの中から原因となる悪者を探すのが流行りでありまして、それが昔は塩分であり、今は糖分でありまして、炭酸飲料などはもはや麻薬や脱法ハーブと同じような扱いであります。砂糖で死ぬというのか。それを断てないと、もはや人間ではない、廃人である、ろくでなしである、でれすけである、というような断罪の仕方でありまして、いやはや、太るというのはほんとにそんなに簡単なメカニズムなのでありましょうか。肉を断て、というのは菜食主義でありますが、近ごろは年とっても肉を食わないと栄養失調ですよと切り返す勢力がありまして、年寄の金持が肉を食うのを新聞社が記事にしたりも致します。まあ飽食だからこそ、何かを食べないと言い張るのはおしゃれなダイエット方法なのでありましょう。行き過ぎると病的であります。炭水化物を摂るな、でんぷんを摂るな、蛋白質がけしからん、油が敵だ、コレステロールがどうのこうの、プリン体があるのないの、宣伝なんだか本気なんだかよく分からないのであります。食うや食わずの時代が懐かしいことであります。もちろん、私は飢えに苦しんだ時代なんて、みじんも知らないのでありますが。砂糖も、三温糖や黒糖ならミネラル豊富で許されるのかと思ったら、ちっともそうではないらしいのでありまして、単に嗜好品として好きかどうからしいのであります。黒糖でミネラルを期待するのは愚かだとどこかに書いてありましたぞ。しかしなあ、上白糖をたくさん摂取しても、おそらくそんなには太らないと思うんですが、違いますか?

   さて、『こころ』の下巻・「先生と遺書」の第48節、これがカステラ以上に衝撃的です。

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