Only I know all.ついに漱石『こころ』を読み通す(8)

もうただ暑いだけでありますから、天気予報を一生懸命眺める必要もないのでありますけれども、今朝の室内は暖房のかけ過ぎの様な異様な暑さでありますので、一体どれくらいの温度なのかと不審に思うのであります。念のためデジタルの時計に付いている温度表示を見てみたら、28・4度とありまして、アナログの温度計の針もだいたい同画像じであります。湿度が60%でありますから、これはもう暑くてかなわない温度であります。今朝の最低気温は、この地のことでありますが、午前3時の25・9度だったようで、昨日の最高気温が35・5度でありましたので、10度近く気温は下がっていたのであります。それにしても、この最高気温はどう考えても異常でありまして、すでに5年くらいこうなってしまったわけでありまして、油断すると熱中症に陥ることでありましょう。

サツマイモの葉っぱが虫に食われております。

庭は雑草がはびこってジャングルと化しているのでありますが、それをようやく歩ける通路から写真を撮影しているわけであります。サツマイモのことを書こうとして、ふとキュウリがどうなっているのか気になりまして、そこでやおらジーパンをはき、長そでのカーディガンを羽織り、蚊取り線香を焚きまして持参し、さらに剪定ばさみを持ってジャングルに分け入りますと、案の定、コブラの様な頭が藪の中に見えまして、何とキュウリが巨大に熟しておりまして、いやはや、数日前に探索した時にはまったく気が付きませんでしたから、この数日で巨大化したのかもしれません。こうして行動していると、理性で動いているのではなくて、直感によって無意識にキュウリに引き寄せられているのでありまして、人間は物を考えているわけではないようであります。キュウリの重量を量りましたら427グラム、普通サイズの売り物のキュウリの4倍であります。

  さて、漱石作『こころ』は下巻・「先生と遺書」、第52節を読みました。

ここに来て、夏目漱石さんというのが実によくいろんなことを考えて、深く物語を作り上げているのか、よく分かってきたのであります。下宿屋の未亡人の企んだこととはいえ、美しい下宿屋のお嬢さんを下宿人の若い日の先生が見染めまして、遂に結婚の運びとなったのであります。未亡人からすれば、先生が連れてきた友人「K」というのはうっとうしい邪魔者ではありましたが、ちゃんと丁重にお世話して、連れてきた先生に対する義理も果たしたようなことなのであります。勘のいい未亡人は実は三角関係になるだろうなんてことは最初から分かっていたことであ画像りまして、アマノジャクがこの縁談に絡みそうなことも分かっていたことでしょう。先生がつらいのは、同郷のよしみで身柄を引き受けた相手が、重荷になるばかりか先生の恋の障害になったことで、これを客観的に先生に罪はないと談じてくれる審判を持たなかったことです。未亡人もお嬢さんも、当然将来を見込んだ先生の味方でありまして、だからこそ誰にも責められない先生は、自分で自分を責めているのであります。

427グラムのキュウリは、食べ甲斐がありそう。

しかしながら、この自分の恋のために友人を死に追いやってしまったのではないかという罪の意識は、それから先生を悩ませたとありまして、なかなか心の平安を持つことができなくなってしまったようであります。よって、妻に対する態度がおかしいわけで、この悩みは上巻の「先生と私」のおしまいのあたりで、先生の妻である「静」さんから主人公がうち明けられ、原因も分かっているような気がすると告げられていたのであります。ここにおいて、ようやく先生という人物の人生の不調の原因が明らかになりまして、最も愛する人と暮らすことが、もっとも苦痛になると言うアイロニーの中でありますから、これは相当厳しい状況であります。まるで実験用のネズミが、大好物のえさを手に入れると電流を流されて痛い思いをするようなものでありまして、これじゃあ人生は台無しでありましょう。さらに、漱石さんはちゃんとまとめに掛かっておりまして、叔父に裏切られた自分が、叔父と同じように人を裏切ったと遺言の中で語らせまして、潔癖になろうとすると自分を嫌うことになると言うジレンマが出てくるのであります。

    だとすれば、先生は妻を離縁するか、それとも妻に懺悔して死ぬか、どちらかしかないのであります。

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