They were a well-assorted couple.おしどり夫婦だった。(8)

本日は満月でありまして、そして皆既月食だったのであります。国立天文台のサイトによれば、本日は月の出が夕方の5時8分、月の入りは明日の朝の午前6時13分のようでありまして、午後11時37分に最も南に位置するようであります。ただしこれは、私の住んでいるところのことでありまして、各地いろいろバラバラであります。13時間以上月が空にあ画像るということで、明け方まであるわけですから、ちょっと驚きなのであります。この時間には皆既月食が終了しまして、雲も切れまして、天空高く青々とした月が冴えた光を地上に投げかけております。皆既月食が始まった時には、月は赤くなりまして、怪奇な感じでありまして、ああそれで「かいきげっしょく」というものなのかと合点が行きましたが、そんなことを言うと叱られそうであります。

お日様に 食われて赤き もちの月(粗忽)

下手な俳句も、今夜は一興でありまして、そのままでは芸がないので、満月を意味する「望月」に「餅」を掛けてみましたけれども、いかがなものでございましょう。赤いというよりは、煎餅の醤油の色のようでありまして、「名月を 取つてくれろと 泣く子かな」という俳句が浮かんだりいたします。そちらは、小林一茶の句でございました。同じときの句には「あこが餅 あこが餅とて 並べけり」というのもありまして、取ってほしかった名月は、もしかしたらお饅頭などに似ていて、それが欲しかったのかもしれないと思ったりいたします。子供の頃、月を見るために庭に出ますと、自分の影が地べたにしっかりと映りまして、結構月明かりが明るいというのは実感したものであります。疑うらくは、これ、地上の霜か、という漢詩の一節も浮かびますが、さて、現代の都会で月に照らされて己が影を地面に発見する子供はいるのかいないのか、いないのじゃないかと思うわけであります。いたら、はっきり言ってこまっしゃくれた餓鬼でありましょうけれども、街灯もないような土地ならごく普通の発見であります。古今集には「月夜良し 夜良しと人に 告げやらば 来てふに似たり 待たずしもあらず」(詠み人知らず)という、何だか調子の悪い歌があるんですが、皆既月食に付け込んで恋を実らせた人もいたかもしれません。

  「月夜だよ 今夜暇だ」と 告げるなら 「愛しています」と 言うのと同じ(粗忽)

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