The corn is not soft,but indurated.魚の目は硬い(4)

本日から三日間、最高気温が12度くらいと予報が出まして、明日明後日の最低気温はかろうじて氷点下を免れるくらいのようです。真冬に逆戻りでありまして、そう来たかと言うような天気でありましょう。今さらダウンコートを引っ張り出せないという人は、寒い思いを我慢することになるわけです。それにしても、本日ムラサキツユクサが開花しているのを見てしまいまして、随分せっかちな開花ぶりであります。去年のブログで点検しましたら、なんと4月の記事画像には出て参りませんでした。去年開花したのは5月13日だったようでありまして、一か月以上も早いというのは、どうかと思うわけです。ただし、庭の花を見ていますと、一輪だけ早く咲いたりすることは結構ありますので、もしかしたらこれもそういうものかもしれません。ユキヤナギなんかも、真冬に咲くのがありまして、花盛りの時期より2か月も先行していたのであります。

ムラサキツユクサの先行開花。

さてさて、風が吹くと桶屋が儲かる式の連想によって、有名な家具メーカーの経営を巡る内紛から、何となく『奥の細道』の有名な句についてとんでもない解釈を思い付きましたが、別にそれを考究して何十年とか、長年温めてきた腹案とか、そういうことではありません。ただ、『百人一首』なんかをいじってみた時も感じたんですが、世の中の秀才が書く注釈書の類と言うのは、先行研究を見事に吸収して書くもんですから、間違ってはいないけれども、独創性に欠けまして、時には注釈の注釈、注釈の集成に陥っていて、肝心の作品の解釈が甘いような気がするのであります。師説継承はお上手でありまして、引用する先行作品なども詳細でありますから、恩恵を被ることは多大でありますけれども、しかし、一度注釈の穴を見つけてそこをほじると、注釈が瓦解することも結構あるような気がします。まあ、世の中そんなものでありましょう。理系論文で画像の小細工が発覚すると、論文取り下げまでエスカレートするのは、去年見せつけられました。恐ろしいことであります。

  行く春や 鳥鳴き魚の 目は涙(芭蕉) 犬吠え芭蕉の 目も涙(粗忽)

さて、例の『日本国語大辞典』(第二版)の用例でありますけれども、これがなかなか微妙でありまして、興味深いのであります。この本の第一巻目の凡例のところに、採用する出典・用例についての基準が書いてありまして、用例は古いものから並べているのであります。これが、おそらくすこぶる役立つわけで、示された最初の例が本邦での初めての使用例と言うことになるのでありましょう。古代からある言葉なのか、中世に使われ出したのか、近世に出現したのか、そういうことがわかるわけでありまして、便利でありますし、たぶん研究者はそれより古い用例があったら手柄になるはずなのであります。果たして、「魚の目」の場合はどうなっているのかと気になるわけで、松尾芭蕉の『奥の細道』の旅は元禄二年、西暦で言いますとこれが1689年、江戸時代の約3分の1を経過したところであります。芭蕉先生は寛永二十一年(1644)の生まれで、亡くなったのは元禄七年(1694)であります。元禄元年は3か月くらいなものでありますから、元禄の世は元禄二年からと言ってもいいくらいで、世にいう元禄文化は上方の文化でありまして、ひょっとすると芭蕉先生は江戸を捨てて上方の方へ鞍替えなさったのかもしれません。

  ありゃ、これまた余計な事を書いていて、用例紹介まで行き着きません。




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