The Devil's Dictionary.正直な事典。(9)

いろんな無駄というのがありまして、技術革新によって進歩する代わりに、古い技術は捨てられてしまったりするのであります。ワードプロセッサーと言うのは、結構いいところまで行っていたわけで、ワープロでパソコン通信ができるというところにたどり着きそうになっていたんですが、1995年のWindows95によって、すべては過去のものとなって、ほぼ消滅しているのであります。もちろん、ワードプロセッサーを愛用する人がいて、そのためのサービスをする画像お店もあるらしいのでありますが、私はもうまったく興味がありません。1985年くらいのワードプロセッサーと言うのは、だいたい20万円くらいしておりまして、ディスプレーは20字2行くらいだったのではないでしょうか。変換速度、印刷速度は今じゃ考えられない遅さのはずであります。キャノンの出していたワープロ、「キャノワード」は大学の売店が貸出しておりまして、重いのを持って帰って家で遊んだ記憶があります。

おとといのカマキリの写真をもう一枚。

テレビを電話線でつないで情報提供するという試みを、NTTがやっておりまして、それはたぶん1980年くらいのことでありました。「キャプテンシステム」という名前で始めたんですが、いいところに目を付けたわけでありまして、電話線を使うと双方向の通信ができるというアイデアだったのであります。ただし、脇が甘いというか、人材が乏しかったんでありましょうか、ユーザーに対して参加依頼を出す予定だったようですが、私のところには参加依頼をしたのになしのつぶてじゃないかという催促が最初に来まして、怖かったことを覚えております。後で平謝りして参加依頼を送ってきましたが、どうも気が進まなかったのであります。NTTはほかにも同じようなお手つきをしまして、いつだったか電話代が安くなると勧誘を受けて言うとおりに相手の市外局番の前に数字をダイヤルしたら、これがとんだ食わせ物でありまして、かえって高くついたのであります。抗議したら、10円玉を紙に張り付けて封書を送ってきたことがあります。

【パソコン通信】
(名)パソコンとホストコンピューターとを電話回線でつないで情報を交換するシステム。
  (『三省堂国語辞典』第四版・1992年3月1日発行/1997年2月1日第18刷)

専用ソフト等を用いてパソコンとホスト局のサーバ(またはノード、ホスト)との間で通信回線によりデータ通信を行う手法及びそれによるサービスであった。
全盛期は1980年代後半から1990年代で、のちにインターネットが一般ユーザーに開放されたため徐々に衰退していった。商用大手としては最後まで残っていたニフティが、2006年3月末でパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」を終了した事で、パソコン通信は事実上、過去のものとなった。
  (Wikipedia日本版・冒頭)

【解説】
『三省堂国語辞典』第四版には、「インターネット」という項目がない。そこで探し当てたのは「パソコン通信」であるが、もうすでに「パソコン通信」は古語となったのである。当然ながら、「パソコン通信」と「インターネット」の違いを問うような入試問題が将来出題されることだろう。かなりの難問になることは間違いない。『三省堂国語辞典』第四版の説明だと、インターネットとの違いも分からないわけで、実は私にもよく分からない。パソコン通信は関係者だけの閉じた世界でのやりとりとなり、インターネットのように世界に発信できる媒体ではなかったようだ。考えてみると、インターネットしながら日本語で読み書きしているわけで、完全なガラパゴス状態となっている。開かれているのに、自ら閉じているというのは非常に気味が悪い。もう、下手でもいいから英語で書くしかないかもしれないのである。

   I'd like to write a blog in English.

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