A fool may give a wise man counsel.負うた子に教えられ。(5)

昨日強風が吹き荒れましたので、セミの抜け殻はどこかに行ってしまいました。ぜんそくの薬になるなんて話が有りましたが、数年前にはセミの抜け殻をせっせと集めてすごい数をストックしましたが、集めたからと言ってどうすることが出来るわけでもなく、二年くらいしてから捨てました。子供のころに虫取りをしたというような人は多いのでありましょうが、田舎の少年である私は、まったく虫取りをしたことがないのでありまして、それはずっと自分が虫なんか嫌いだからだと思っておりましたけれども、最近気が付いたのは、農協経由で大量に農薬がばらまかれたために、田んぼや畑に子どもが近付くのを親がなんとなく規制していたからのようなことなのであります。稲は枯れないが、雑草が枯れるという次第ですけれども、それっていかがわしいわけで、稲にだって何らかの影響はあるはずだと思うのが、たぶん大人の画像知恵だったのでありましょう。ともかく、田植えが終わって、しばらくして農薬散布があるんですが、その季節になると田んぼには近づかないものでありました。もともと、水を入れた水田には近寄らないのが当たり前、土手から落ちて服でも汚せば、それだってまずいことであります。真冬には田んぼで遊びましたが、それはもちろん水がなくて干上がっていたからです。

昨日の蝉の抜け殻の写真。

夏休みに従兄弟がやって来ると、あいつらは補虫網を振り回して、昆虫を取りたがるのであります。多分そういう時の私は、思いっきり無関心を装いまして、一度や二度は補虫網を奪い取ってトンボなどを捕まえてやったりしましたが、トンボならいくらでもいて興味も関心もないのでありますから、すぐにお手本を示したら補虫網を返して、あとはすうっと自分の部屋に消えて行ったかもしれません。従兄弟たちの、妙に東京の水で磨かれたつるんとした顔が嫌いだったような気もします。向こうは炎暑の東京から来るんですから、高原の風はさわやかだったことでしょうけれども、こちらは一年で一番暑い季節を迎えて、とてもご機嫌ではなかったのであります。それにしても、子供の頃クーラーも扇風機もなかったんですが、屋内に入れば涼しくて、汗なんかかかなかったのであります。東京に出て、室内で汗をかくという体験をした時の衝撃はいかばかりか。なんだこりゃ、という感じでありました。さらには真冬になっても、あんまり寒くはなくて、さらに毎日晴天であるというのが不思議だったのであります。こう書いても、分からない人には分からないことでありましょう。文章で分かることと、身をもって知ることの間はそうとう違うのであります。

  写真の雑草はもう抜いてしまいました。曇天だったので草むしりをしたから。

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