What an extreme summer heat wave. 猛暑万歳!(5)

暑気払いに怖い話を一つ。昔、ちょっとした旅行をしようと言うことで、木曽の馬篭に行ったことがありました。新幹線で名古屋へ行きまして、そこから中央本線で中津川まで行きまして、中津川の駅前から馬篭行きのバスに揺られてゆくのであります。少々無理ではないかと思うような急坂をバスが昇りまして、山の稜線めざして駆け上がってゆくんですが、ついに稜線にたどり着いたと思う瞬間バスは急旋回しまして、その時は一瞬眼下に中津川の街が見えたりいたします。旋回し損ねたら谷底に落ちそうな高所でありまして、落ちずに向きを変えた正面に馬篭宿が見えてくるというような道筋なのであります。おそらく、今ならもっと道幅も広くとってあることでしょうけれども、40年くらい前はセンターラインのない、舗装もやっとしたというような細道だったはずなのであります。終点のバスターミナルで降りました時には、まだ午後3時くらいだったんですが、そのバスターミナルから見える「扇屋」さんという宿屋に出向いて交画像渉しまして、その夜は泊めてもらえることになったのであります。そんな具合ですから、決めてあったのは馬篭に行くということだけで、宿の手配も次の日の予定もないというような、まったくの行き当たりばったり、よくまあ内弁慶でひ弱だった私が出かけて行ったものであります。梅雨が明けてすぐの7月の半ばでありまして、まだ観光客は疎らな時期でありましたから、運のいいことに宿屋もガラガラだったのであります。

サルスベリの花がぼんぼりのよう。

さて、宿に荷物を置かせてもらって、再びバスターミナルに戻って来たんですが、そこから東の方角がさっきのバスの路線でありまして、それは旧中山道とは違う、近年に造った道路でありまして、実は旧中山道は真南に坂を下る道でありまして、バス道路よりさらに狭い、人一人分の細道であります。これが山の稜線をひたすら南に下ると中津川ですが、1キロくらい先に中山道のなかでも木曽街道の一方の端でありまして、そこに「是より木曽路」というような、非常に有名な標識が出現するものなのであります。要するに、この旧中山道を保存するためにバス通りは迂回しているわけでありまして、その迂回の結果、稜線に達するときに大きく旋回したということなのであります。怖かったのはその旋回という話ではありません。初日は、「是より木曽路」という標識を見るためにひとりで歩いて行きまして、マツムシソウやらヒルガオが咲いている道を一人で往復したんでありますが、まあほかに人がいないというような道であります。馬篭宿の観光は翌朝たっぷりとすることにして、遅い夕暮れの頃ですから、まだ明るいうちに「扇屋」さんに戻りまして、アユの塩焼き付の夕飯をだしてもらい、初めての冒険旅行にドキドキしていると悟られないようにご飯のお代りをしてみたりしたのであります。怖いのはその夜かというと、そうでもありません。宿の公衆電話で、実は新幹線に一緒に乗った女の子がいたのでありまして、その子に連絡を取りまして、「馬篭に付いたよ」と報告をしたりしたものであります。彼女の家は馬篭に来るまでの途中駅で、女の子に見送られて木曽路の冒険に来ていたわけであります。さて、怖い話はその翌日のことであります。

  書いているうちに記憶が戻って参りますが、あの年は梅雨明けの早い年。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック