All I wont is someone to believe.いっそ出家。(2)

去年のことでしたが、あるテレビの番組で斉藤由貴さんが『かなしいことり』という歌を、たぶん司会者の方の懇願によって歌ったという事件がありまして、その衝撃は結構あったのじゃないかと推測するわけです。1980年代だと、アイドルの歌というのはシングルで発売された、それもA面の曲が代表曲になりまして、それも歌番組では1番を歌って、後はせいぜいサビの部分を繰り返す程度でありますから、そうした歌によってファンが付き、代表曲がアイドルのキャラクターとして定着するのであります。斉藤由貴さんなら、例の『卒業』だとか『白い炎』だとか、あるいは『悲しみよこんにちは』だとか、さらには『夢の中へ』といった曲で認知されているのであります。『卒業』はデビュー曲のはずですが、意中の彼と別れる悲しみをぐっとこらえている純情可憐な乙女の卒業式の心情でありまして、そのイメージは今も不動でありま画像す。「スケバン刑事」のエンディングの『白い炎』は三角関係に敗れて、色のない街を彷徨する女の子でありましたし、アニメの「めぞん一刻」の主題歌である『悲しみよこんにちは』の場合は、当然ながら音無響子さんを由貴さんが演じていると誰もが考えるわけです。

冬でも元気なカタバミ。

そこに、『かなしいことり』をぶつけるのは、たぶんコアなファンなら誰もが望むことでありまして、そりゃあもう衝撃的な歌なのであります。別れられない彼氏がいるのに、しっかり恋に落ちた女の子が、夜明けの海辺で「ごめんね、今まで黙ってて、ほんとは彼がいたことを」と打ち明けるわけで、そりゃあもうコケティッシュな小悪魔であります。ただ、あの歌のすごいところは、可愛い女の子は口説いてみたらもう付き合っている彼氏がいるという、現実の世界をしっかり描いていることで、それが世の中の常識でありましょう。だから、アイドル歌謡としては1980年代半ばとしては禁じ手でありまして、今だってオタクは拒否反応を激しく噴き出しかねないのであります。つまり、おねだりできるなら、斉藤由貴さんにこの歌を歌わせたいのでありまして、ああついにそれを実践する人が出て来たということなのです。斉藤さんにはその種の掟破りの歌がいくつかあるわけで、できたらその種の歌を歌ってもらいたいのであります。

   アルバムに刺激的な歌がいっぱいあるという歌い手さんですね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック