It is common among uncultured people.仲間内の言語。(2)

世の中を生きていくときに、何となく気が付く心理というか法則というか、ある種の人の癖みたいなものがありまして、ただそれは人間の振る舞いですから、どこまで一般化できるのかというような危惧が付きまとうのであります。退屈の余り『徒然草』を覗き見たら、おそらく従来注目なんかされるはずのない、典拠も根拠も故事もないような一節が目に飛び込みまして、しかし、それって本当だよなと自分の乏しい人生の経験から言って正しいのではないかと思われるのであ画像りまして、それからすると兼好法師というのは、とても過去の人物ではないわけであります。言い換えると、兼好法師の生きた鎌倉時代の後半も、けっして素朴な社会でも何でもないのであります。この人物の感性というのは繊細でありまして、ただそれは随分揉まれてから発揮される繊細さなのであります。

オオキバナカタバミ。

  『徒然草』第七十八段

 今様の事どもの珍しきを、言ひ広め、もてなすこそ、またうけられね。世にこと古りたるまで知らぬ人は、心にくし。
 いまさらの人などのある時、ここもとに言ひつけたることぐさ、物の名など、心得たるどち、片端言ひ交はし、目見合はせ、笑ひなどして、心知らぬ人に心得ず思はする事、世慣れずよからぬ人の必ずある事なり。

 (訳)今流行している出来事で目新しい事を、披露して、取沙汰するのは、やっぱり認められない。世間で古臭くなるまで知らない人は、奥ゆかしい。
 新参の人などがいる時に、仲間内で言い慣れた物の言い方や、事柄の名前などを、よく知っている者同士が、ほんの一部をやりとりして、目配せをして、笑ったりなどして、意味の分からない人に納得いかないと思わせることは、世間に馴染まない駄目な人の必ずすることだ。

身分が高かろうと低かろうと、あるいは収入があろうとなかろうと、いろいろな集団のところに行ってみると、この弁別は結構役に立つような気がいたします。世間の人が聞いても分かるような物の言い方で、生活全般は済むのでありまして、符丁めいた言葉を繰り出す集団は、思わせぶりをするというわけで、大概駄目な人たちのやり口なのであります。

  国会中継を見ていたらどうやらそういうことのようで。

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