It is common among uncultured people.仲間内の言語。(5)

『徒然草』第七十八段を読んでみたら、短くて目立たない章段なんでありますが、意外と面白いのであります。『徒然草』の注釈書に角川書店から出ている全注釈シリーズの二冊本がありまして、その上巻に第七十八段の解説があります。著者は安良岡康作さんでありますが、そこにはこの前後の短い章段が同じようなテイストで、京都の都市生活者の生活感情が汲み取られているのではないかというような指摘がありました。安良岡さんは、当時の京都は今と違っても画像っと小規模だったろうとは言いながらも、時を超えて都市生活を背景とした薀蓄を感じたということなのでありましょう。ある意味、仲間内で盛り上がって、よそ者を排除するというような姑息な精神でありまして、それを兼好法師は非常に敏感に粉砕しようとしているのであります。

スイセン開花。

だとすると、兼好法師と言うのは、京都がアウェーだった人の可能性が高いのでありまして、京都がホームグラウンドの人が、仲間内でうまくやることをおかしいとは言わないだろうと思うのであります。ちょっと出来のいい田舎の人が、京都に赴いて仲間に入ろうとすると、仲間内でしか通じないような言葉や言い回しで、しっかりとシカトするということなのであります。もちろん、新参者の方が気を付けて仲間にうまく加わればいいのでありますが、ちっとも新参者に配慮しないというのは、その集団が恐ろしくレベルが低いか、それともよそ者を排除するのに慣れ切ってしまった集団かと言うことでありましょう。鎌倉時代最末期の京都に兼好法師は生きていたんでありますが、これっていつの時代にもあったことなんだろうと分かるわけであります。ひょっとすると、その後の南北朝の騒乱の大本と言うのは、このあたりだったのかもしれません。

  既得権益が大好きで、それを守るためなら姑息でも構わないという心理。

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