Zeal has wings.熱しやすく冷めやすい。(3)

年が明けてからも寒い日が続きまして、ちっともゆるむ気配がないというのが不思議であります。夏が暑いんだから、ちょっとは暖冬になってほしいのでありますが、夏は暑く、冬は寒い、とてもすばらしい気候の中に暮らしているわけであります。ほんの数年前まで、冬でも下着は半袖を着てその上にパジャマで平気だったのでありますが、耐えられなくなって長袖を着るようになりまして、今年はついに下着を重ね着して寝るという状態でありまして、寄る年波には勝てないというところまでやって来たのであります。

ついでに余計なことを言うと、見た目はボタンダウンのシャツなんですが、裏地がしっかり綿が入っていて、それだけで寒さをしのげてセーターが要らないというシャツを見付けまして、これはもう重宝なのであります。暖房の効いた部屋ならシャツ一枚というのは、いろんな意味で気楽であります。頭からかぶるセーターやトレーナーが面倒だということもあるのであります。

紅白歌合戦は今回もそれなりの視聴率を得たようで、やっぱり年末のプログラムとしては強力だったようであります。今まで何十年、欠かさず見てきたんですが、この前の大晦日の紅白歌合戦は、最初の所を10秒くらい見ただけでパスしてしまいました。各世代をなんとか取り込もうとしているのは分かりましたが、ああ、もういいや、という気になりまして、それはどうしてなのか、別に今日まで考えもしなかったのであります。あんたの世代なら、この人とこのグループがいればいいでしょ、という制作側の意図が見え見えでありまして、もうそういう決め付けをされても心には響かないのであります。本当に売れている歌があるなら、そういうラインナップで勝負してみたらいいのに、と思うのであります。昭和40年に大正時代の流行歌をおじいさんおばあさんの歌い手が歌って、果たして番組は成り立ったのかどうか。はい、成り立たないと思います。以上。

YouTubeを開いたら、90年代のヒット曲をまとめたものが目につきまして、さてどんなものかとクリックして見てみました。なるほど知っている曲があるんですが、びっくりしたのはコメント欄でありまして、何が書き込まれていたかというと、「昔の歌手はやっぱりうまい」「近ごろの歌は聞いてもわからん」とかなんとか。えええ、一瞬昭和のヒット曲のものかと思いましたが、やっぱり90年代であります。ザードなんかが歌っているわけであります。だとすると40代の人が書き込んでおりまして、まあ、何と言うか老人のたわごとのようであります。今の40代は、おそらく成長しないまま上の世代と同じように老化しているようであります。

90年代のヒット曲というのは、私は最近疑っているのであります。バブル経済の崩壊は91年だか92年でありますが、それがはっきりしたのは97年くらいでありまして、銀行から融資されたお金はぐるぐる回っていたのでありあります。当然、音楽業界だってそうした資本によってヒット曲を生み出したはずでありまして、そりゃあテレビへの露出が多ければ必然的に売れた時代なのであります。だれも吟味して曲を厳選していたわけではないのであります。ミリオンセラーと言ったって、あの頃の音楽の消費の仕方から言ったら、何の話?ってことでありましょう。「だんご三兄弟」が売れた時の歌番組の慌てぶりを見て、ははん、本当は売り上げなんか無視して都合よく番組を作っていたな、と分かりました。考えてみれば、出演依頼は3か月くらい前でありましょう。適当に売れ筋を招いて作っていたのが、NHKから生まれたヒット曲のせいでばれたのであります。視聴者の「いつ歌のお兄さんとお姉さんが出てくるの」という疑問にへどもどした司会者の困った顔が忘れられない。

  まもなく、歌番組が消滅したのは、関係あるのかもと思う次第。

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