A bargain is a bargain. 忘れちゃダメよ。(7)

今年も半分が終わりかけでありまして、コロナ騒ぎでなんだか終始したような感じであります。別に書くこともないので、心の中に残っている判断の付かないことを記して見ようかと思うのであります。

   山の中の洋風バス

故郷の山の中に教会がありまして、その教会が幼稚園のようなものを開いているというのを母が聞き付けて、私を通わせたのであります。当時は「幼児教室」ということだったのでありますが、今も幼稚園として存続しているようです。アメリカ人の女性の先生が赴任して、英語やキリスト教を教えました。教会に先生は住んでいたのでありますが、幼児教室の園庭から見える軒先に、洋風バスが置いてありまして、それが物珍しいものだったのです。使っていたのかどうかもわからないもので、だれがそれを教会に持ち込んだかもわからないのでありますが、何となくお風呂だと思っておりました。

   5円を欲しがる乞食の訪問

故郷の我が家のあたりは、今でこそ住宅がたくさんあるんですが、私の子供の頃は荒れ地を開拓したところで、森も林もない、植えたばかりの樹木がある程度の土地だったのであります。我が家は道路の縁でありまして、家の裏がバス停だったのであります。そのバス便は、一日四往復くらいでありまして、街に出るのに30分はかかるというような鄙びた場所であります。そこに、たまに乞食がやって来るんですが、何とまあ「5円ください」というような話でありまして、玄関にずかずかと入り込んで、それを言うのであります。当時、アイスキャンディー売りがカチカチのアイスを5円で売っていましたので、今なら50円から100円くらいの感覚であります。都市伝説ならぬ田舎伝説で、その乞食は子供を大学に出したと聞いたことがありました。

   塩原温泉の鍾乳洞の怪

子供のころに塩原温泉に連れて行かれまして、木の葉の化石を見て買ってきたことがあります。その時に、平家の落人が身を隠していた鍾乳洞があるというので中に入りまして、何でも米を焚こうとして米を洗ったところ、流れ出た水が濁ったので潜伏がばれたという悲劇の話を聞いたものでした。後に、自分の子供たちを連れて塩原温泉に行ったときに、その鍾乳洞を探してみたら、まだありましたので入場しましたが、出口は売店の二階でありまして、さあさあお土産を買いなさいという仕掛けでありまして、なんだか鼻白んだことは間違いないのであります。そこまで合体させるなよ、と思ったのでありますが、作った人々はもちろん商魂の塊であります。

   国分寺跡の谷間のお勤め

2005年前後のことでありますが、国分寺のあたりに用がありまして、ちょっと時間があったので、武蔵の国の国分寺跡を見てみようと思い付きまして、国分寺駅から南に坂を下ったのであります。橋を渡ると標識が出てきまして、川に沿って谷間に入るのですが、くねくねした道の周辺は住宅街で、割と狭小住宅の密集地帯であります。その先に国分寺跡が出現するのでありますが、何だか薄暗いところでありまして、しばらくは様子が分からないのであります。ふと眼前に神社らしいものが見えてきたんですが、その小さな社殿の前に白装束の長い髪の巫女さんみたいなのが一心不乱に祈っておりまして、なんとも不気味でありました。踵を返して逃げるのもどうかと思って、右手に道があるので曲がってゆくとすぐに階段がありまして、何段も何段も登ると登り切った先は割と大きな道路でありました。それを右に曲がってずっと歩いて行ったら、ほどなく国分寺駅前に戻ったのであります。正味30分くらいの散歩ですが、なんだか怖かったのを覚えております。

   長く生きているといろいろあるということです。

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