Magic to move the immovable.浮遊術の心得。(8)

自治体のゴミの回収が週に4回ありまして、燃えるゴミが2回、燃えないゴミが1回、そして資源ごみの回収が1回、どれも早朝までに出すようにと決められているのであります。発泡スチロールやCDカセットなどが燃えるゴミに分別されていたり、プラスチックでできているおもちゃが燃えないゴミだったりと理解不能な時は、しかたがないので自治体発行のゴミのマニュアルを参考にいたします。朝早起きするのは家族で私だけなので、この十年、ごみを捨てる担当になっておりまして、本日も目が覚めるや着替えてゴミ置き場に出向きました。日の出前の暗い中を数十メートルの移動でありますが、本日は異変に気が付きました。

  近所の老婆たちは男がゴミ捨てすると言って陰口をたたきます。

結構な都会だと思うのですが、老婆たちの年代は高度経済成長期の専業主婦層でありますので、ゴミ捨ては女の仕事と譲りません。この地域では公立校の授業参観、PTAの役員も女の仕事と決まっていまして、男の身でPTAに行った時の風当たりの強いことには驚きました。田舎が旧弊に染まった存在だと思っている人が多いことでしょうが、地方都市で子育てした経験から言うと、地方の方が男女同権でありまして、都会のベッドタウンは男尊女卑のまま固まっております。そういうことも生活体験が田舎と都会の両方にないと、気付かないはずでありまして、だから政治や政党は役に立たないのであります。うまく行っている人は都会のおいしいところだけで暮らしていて、たぶん実態なんて知らないでやっているのであります。野党が体たらくなのは、彼らには都会の薄っぺらい生活体験しかないからで、指摘したら歯ぎしりして抵抗しそうであります。だから与党がえらいかというと、そんなこともないのは当たり前です。

  さて夜明け前のゴミ捨てでどんな異変があったか。

細い路地の先がT字路になっておりまして、突き当りがマンションなのでありますけれども、普段ゴミ捨ての時には点いていない灯りが灯っておりました。ごみを捨てて、振り返ると、あの家この家、暗い中に居間のあたりと思しき所に灯りが灯っております。よく考えると子供のいる家ばかりでありまして、老人のみの世帯はまっくら。ひょっとして、クリスマスでありますから、大人が早起きしてプレゼントを家のどこかに仕込んでいたのでありましょう。それ以外には理由が思いつかないのであります。

  クリスマスという外来のイベントがまだまだ浸透したまま

サンタがプレゼントを届けるなどというのは、それは絵空事でありますけれども、しかし世間みんなでそれを語れば、実態が付いてきてしまうのであります。考えてみれば宗教も社会も教育も、絵空事をまことしやかに演じているわけでありまして、みんなで知りもしない行事をそれらしく運営して恥じるところはないのであります。僧侶や神主や牧師や神父、あるいは自治体の長や大臣、そして教育者が、いかにも仰々しくあれこれ演じますので、子供は信じますし、大人も信じたふりを続けて飽きないのであります。そういえば、この地域の自治会は今年度は集金を諦め、ほとんどの行事は中止であります。まれに回覧板が回りましたが、ほとんど形骸化したチラシだけでありまして、自治体も自治体の行事も、配り物もない方がすっきりしていい気分であります。

  クリスマスなんかいらないというと、袋叩きに遭うだろうな。

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