I want freedom !   蝶の羽の 幾たび越ゆる 塀の屋根(芭蕉)(2)

画像昨日、舗道で見付けたユリの花であります。ずっと藪だと思っていたのですが、よく考えてみたら、きちんと整備された市街地ですから、天然の藪であるわけもありません。昨日紹介したムラサキシキブが藪の主力でありまして、その間からユリが顔をのぞかせているという塩梅です。

高さが60㎝くらいのユリですが、さてこれは?

まったく単純にユリだと直感するわけですが、ユリに種類があるなんて考えておりませんから、記憶の中を総ざらいしてもろくなものはありませんし、ウィキペディアを見ても右往左往するばかりなのであります。写真のユリは純白が目立ちますが、そういうユリを初めて見た気がいたします。私が思う普通のユリは、黄色い色が入っていて、背の高いものでありますし、夏の山の中でひときわりりしく咲き誇るものであります。掃き溜めに鶴、というよな印象は、百合のために存在することでありましょう。女優さんには、吉永小百合さんという鶴も存在いたします。

  これは、テッポウユリなのでありましょう。似たものにはタカサゴユリというものもあるそうです。

画像まず、子供の頃の故郷の庭に百合が咲いておりました。正面の一番良いところなんですが、そこに双子の杉がありまして、その根元に百合が生えていたのです。どちらも自然に生えたものではなくて、両親が植えたに決まっています。この百合の根っこを、時々思い出したように掘り起こして、ほれ食べてみろというように勧められることがあったんでありますが、要するに澱粉質が多くて片栗粉を溶いたようになるわけであります。中華料理のとろみのようなものであります。

片栗粉は、今ではジャガイモの澱粉が主力です。

小さくて可憐な花を咲かせるカタクリ(カタクリ)が片栗粉になると聞かされても、にわかには信じがたいものがあります。練馬区のどこか端っこの方にカタクリを見に行ったことがありました。谷間の斜面一面がカタクリの花盛りでありましたが、どこをどう連れて行かれたのか、もはや記憶が定かではありません。大泉町の清水山と言うところなのかも知れませんが、実は練馬区から所沢に掛けての川べりには至るところにカタクリが自生しておりまして、珍しがるほどのものでもないような気がいたします。30年も前のことですから、今がどうかは分かりません。

   もののふの やそおとめらが くみまがふ 寺井のうへの 堅香子のはな(『万葉集』巻19・4167)

五句目の「堅香子」というのは「かたかご」と読むのがふつうのようでありまして、これが「かたくり」のことであると言われております。言われているだけで、本当にそうかどうかは分からないようですが、疑うほどでもないと言うことのようであります。作者は大伴家持でありまして、越中に赴任していたとき詠んだ歌のようですが、寺井というのも寺の周りの湧き水のことかと推定されているだけで、歌の解釈というものは、細かに考えるとすべて推定の世界なのでありますね。家屋敷の隣に湧き水があって、そこから川が生じているというような場所を見たことがあれば容易に想像が付くのであります。もともと、山間の家々というのは、そういう湧き水のほとりに家屋敷を構えるのが筋でありましょうから、見たこと無いという方は、できるだけルーツを探って見に行った方がいいかもしれませんね。三代四代前には、見慣れていた景色が、遠い幻のようになっているわけです。私の父方の祖父の家が湧き水が傍らにありました。今は水道を引いておりますから、湧き水は影もかたちもなくなっております。

   カタクリもユリ科の植物だそうでありまして、なるほど根っこの部分を食べるという点で同じですね。

画像本日も咲いているムラサキツユクサであります。この花も、テッポウユリもほんの最近見たものでありまして、カタクリに比べると馴染みが無いものであります。

普通のツユクサよりも大ぶりであります。

テッポウユリを見て、ヤマユリの思い出を書こうと思いながら、食べる話にそれてしまいました。テッポウユリの根っこが食べられるのかどうか分かりませんが、百合というのは見て楽しんで、その上味わえるのですから申し分ありません。そう言えば、片栗粉というのは、お湯を注いでゼリー状にしたものを、風邪を引いたときに食べさせられた記憶があります。長じてからはそんなことをしてもらった覚えがありませんから、子供向けの食べ方ではなかったかと思います。オーギョーチーのほうは、残り半分を私一人で食べきりました。レモン味がしみて、けっこう乙な味わいでありましたから、缶詰を見付けたらまた買ってくることにいたします。

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