My pain in my chest was you.恋の始まり。(5)

妙なタイトルを付けたんですが、たまたま耳にした歌謡曲のアルバム中の歌の日本語の歌詞を英語に訳してみただけで、それ以上話を展開させる気がないのであります。そう言うのも何だか中途半端なので、ちょいと『古今和歌集』の恋の一の巻というのを覗いてみたのであります。有名な歌もあり、世間では知られていない歌もありまして、きっと平安時代の後半くらいの教養人は、これらの歌を死ぬほど覚えて、新しい趣向を何とかひねり出そうとしたのでありましょう。ほとんどの歌は、掛詞を使っているだけでありまして、具体的な恋愛の情景が出てくるわけではないのであります。たとえば、
  人知れず 思へば苦し 紅の 末摘花の 色に出でなむ
画像というような詠み方でありまして、「紅の末摘花の色」というのが、ここでの具体的な物なんでありますが、これが恋愛のきっかけにどう関わるかはまったく不明であります。

ベニバナ
https://www.photolibrary.jp


末摘花というのはベニバナでありまして、咲いている時は黄色いはずですが、加工すると紅になって、お化粧に使ったり絵画に絵の具として使った物であります。ウィキペディアには、花弁で色素に使うのは、ベニバナとツユクサだけだと出ていました。本当かね。ともかく、この植物に関する部分を抜き去ると、「人知れず思へば苦し。色に出でなむ」という部分が抽出できまして、要するに片思いはつらいから態度に示そうという、たったそれだけの決意表明なのであります。想像をたくましくすると、これは植物のベニバナに添えた相手を口説く歌か、あるいは化粧道具を贈った時の挨拶の歌でありましょう。

   心密かにあなたを思うと辛い。紅い紅花の色みたいにくっきり態度に示そう。

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